私はあまり風邪をひかない。
バカだからだ。
それでも、以前インフルエンザ対策のようなことを書いたように、それなりの予防はしている。
そんなバカでも、風邪をひくことがある。
そうなったらなったで、3日で治す。
少し咳が残ることはあっても、割とあっさり回復していた。
それが最近、上手くいかない。
これまで通りの対処法を行っているのだが、どうにも結果が出ない。
それを一言で「歳だ」と言ってしまえばそれまでであり、おそらくそれで間違ってはいないだろう。
冷静に考えて思うのは、回復力の減退というか衰退だ。
特に生活を変えたわけでもないのに、体調には見事に反映されてしまう。
キーとなるのは睡眠時間だ。
改めて考えてみれば、平均睡眠時間は3~4時間といった生活をしている。
「何をしてるんですか??」とは昔からよく聞かれる。
深夜のテレビが好きだという側面はある。
それ以外では特別何をするわけでもなく、気がつけば夜中になっているのだ。
それでも大丈夫だった。
それが最近では全く大丈夫ではなくなった。
[3回]
これまでも歳を感じざるを得ない部分は多々あった。
一番最初に感じたのは、人生初の二日酔いだったと思う。
24歳の時だった。
男女問わず、人間の体力面でのピークは23歳と言われている。
言い換えれば、24歳からは何かしらの老化が始まるということになる。
衰えるモノは仕方がない。
その事実は素直に受け入れるべきだろう。
要は、そのピークからの衰えを以下に緩やかにしていくか。
それがキーとなる。
先程、「特に生活は変えていない」と書いた。
実はこれが大きな問題なのである。
「衰え」というのは、現状維持が出来ないことを意味している。
現状を維持し続けるには、そのための努力が必要となる。
そう、生活は変えざるを得ないのである。
これは、カイロプラクティックを利用される方々にも当てはまる。
カイロプラクティックに限らず、あらゆる療法に依存しがちな人には特にその傾向が強い。
つまり、治して“もらおう”という考えの持ち主である。
「何かあったら、先生のところに行けば治してもらえる」
この甘えがあるから、自分の生活を変える気にならない。
ギックリ腰などで通院している時は「運動しなきゃ」などとのたまうが、数ヵ月後にはぶり返してやって来る。
経営者とすればオイシイが、治療家としては複雑な心境である。
もちろん、エクササイズの重要性は説いている。
それでも、本人が聞く耳を持たなければ、それ以上の改善が望めようがない。
生活を変えないのには、本人の“若さ”に対する過信がある。
年月を重ね、確実に衰えているにもかかわらず、何故か体力だけは学生時代のままだと信じて疑わない。
この傾向は、特に男性に多く見られる。
本人が思っている程、もう若くはないのだ。
しかし、その事実を受け入れようとはしないし、また認めない。
認めたくない、というのが正直なところかもしれない。
エクササイズをすることを、まるで「負けた」かのように捉えているようにも思える。
気持ちを若く持つことは決して悪いことではない。
むしろ、常にそうありたいものと、私も思う。
ただ、若さにもある程度の根拠が欲しい。
ハッタリだけではケガを防ぐことはできないのだ。
「老い」は決して恥ずかしいことではない。
若くあり続けようとしないことが恥ずかしいのだ。
施術する側もされる側も、カイロプラクティックと上手に付き合って頂きたいものである。
最後に1つ。
カイロプラクティックは何も治さない。
治すのはカイロプラクティック施術を受けたその人自身だということ。
それだけは忘れないでほしい。
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