チンタラチンタラ書いている間に世の情勢は一気に変わってしまった。
「パンデミック」なんて言葉は遠い昔に習った記憶がある。
まさか日常で口にする日が来るなどとは思ってもみなかった。
いわゆる新型コロナウィルス COVID-19。
未知なる恐怖に世界中がおののいている。
そして無知なる暴挙も各地で蔓延しつつあるようだ。
必要以上に脅える者と必要以上に楽観的な者。
共通しているのは、どちらも勉強不足というところだろうか。
正しく脅えればいいと思うのだが、情報過多の昨今ではそれもまた難しい。
[8回]
「時代は巡る」と言われるように、このようなことは何度となくあった。
その中でも、特に印象深いのがAIDSである。
当時は情報の少なさが恐怖をより駆り立てた。
一時は「感染したら確実に死ぬ」くらいに考えられていたように思う。
キーワードとして挙げられていたのが「セックス」。
特に同性愛者による感染拡大が疑われていた。
とにかくマスコミ以外に情報源がない。
信じるしかなかった。
そこへ追い打ちをかけるかのようなニュースが飛び込んできた。
クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーがAIDSに感染したという。
まあ、いろんな噂のある人だったので個人的にはそれなりのショックでとどまった。
ところがである。
公表後2日も経たないうちに訃報がメディアで報道されたのだ。
正直、これはショックだった。
『やっぱりAIDSは死ぬんだ…』と。
取り敢えず、金銭と一時の快楽とを引き換えにAIDSを引き受ける選択だけはナシとした。
風俗に命を懸けるつもりはない。
それが唯一の防衛策だったような気がする。
個人的には、COVID-19よりAIDSの時の方が恐怖を感じていたように思う。
今はCOVID-19より、それを勝手に疑い他人を攻撃してくる人間の方が怖い。
そんなことを書いている間に、志村けんサンの訃報が飛び込んできた。
いろんな意味でいろんな方面に与える影響は多大なモノとなるだろう。
ウチに関して言えば、直後に予約のキャンセルが続いた。
「電車に乗るのが怖い」という年配の方々からだった。
今更ながらではあるが、改めて思い知らされたのかもしれない。
その一方で予約を入れてくださる方々もいる。
このご時世にあっては只々感謝でしかない。
カイロプラクティック施術を受けるにあたり、COVID-19感染のリスクが少なからずある。
いわゆる「3蜜」のうち、「密接」はもちろん、ある程度の「密閉」も否定できないからだ。
予約制なので「密集」はまず考えられない。
よって、私個人へのCOVID-19感染は100%阻止しなければならない。
諸事情もあって、手指の洗浄・消毒とうがいは普段から徹底している。
相手がわからない以上、今まで以上に徹底していく他ないだろう。
「♯コロナに負けるな」というのも多く目にするようになってきた。
それに伴ってか、「免疫力を高めて感染しない身体へ」類の広告文句も増えてきたように感じる。
これらに関して、私の旧知であるカイロプラクターが警鐘を鳴らしていた。
「免疫力を高めるって何だろう??」
自分の中ではあるべき状態、元の状態に戻すという意味での「高める」である。
80%を100%に近づけるだけで、120%にまで引き上げるという解釈をされては困る。
そう、「ポパイ」におけるホウレンソウのようなモノでは決してないのだ。
(40歳以下の人だともう意味わからんのかな…)
(「シンドバッドの冒険」におけるマジックベルトと言ったほうが通じるのかな…)
免疫力向上などできたものならノーベル賞は確実。
今こそ是非論文発表していただきたい。
まあ、そんなことを看板に掲げている時点で『こいつ勉強してねぇな』との裏読みもできる。
そういう意味では却って分かりやすくなっていいのかもしれない。
そして今、体育会系の学生からキャンセルの電話が入った。
寮からの外出が禁止されたらしい。
賢明な措置と言えようか。
にしても、ウチの体力もいつまでもつかわからんの…。
ちゃんとカイロプラクティック
したいんだけどなぁ…。
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