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カイロプラクター
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卒業して仕事を始めると、仲間との接点がなかなか持てなくなる。
もちろんメール等での接点はあるが、以前のように思いつきで飲みに行くようなことは難しい。
休みや予定、都合を合わせた上で行われる。
それでも、もうオールは有り得ない…。

久しぶりの再会を果たした時、ほとんどの人が聞いてくる。
「元気ですか??」
こう聞かれると、私はまず間違いなく「元気ではない」と答える。

すると、これまたほとんどの人が聞いてくる。
「どうかしたんですか??」

いやいや、どうもしてはいない。
どうもしてはいないが、自分が元気じゃない事だけは知っている。
それを特別解ってもらおうとは思わないので、話は大体そこから他の話題へと流れていく。

今から思えば、21歳くらいの時がピークだったような気がする。
初めての二日酔いが24歳だったと記憶している。
それまでの3年弱は元気だった。
ただパチンコをしていただけで、何の充実感もなく、ただただ元気だった。

それ以降、元気だったという記憶はない。
健康ではあったが、元気とは言えない。
ここ数年はその健康にも陰りが見え始めてしまった。

健康にも元気にも自信が持てない。
臨床家としては全くを以って褒められた話ではない。

そもそも、どうしてこんなに元気じゃないのだろうか…。

拍手[3回]

一番の原因は、元々のネガティブ思考によるものだろう。
ネガティブなのに元気だというのは少々考えにくい。
無論、楽しいはずもない。

以前書いた通り、最近は無理にでもポジティブに考えるようにしている。
もちろん、地デジ化よろしく、そう簡単にポジティブへと全面移行できるはずもない。
それなりに悶々とはするが、それでも最終的にポジティブで終わるというのは、気分的に楽な気がする。

これもまた以前も書いた通り、そんな私が久しぶりの人に会った時、必ず尋ねることがある。
「楽しんでる??」
何にしても、物事を楽しむかどうかでその先はかなり変わってくると思うのだ。

カイロプラクティックをやっていると、一喜一憂させられることが少なくない。
学生の頃は座学でウンザリし、その分テクニックの練習でウキウキしていた。
そのテクニックにしても、最初の頃はパルペーションで頭を抱えさせられたものだった(今でもか??)

そんなパルペーションも、ある日を境に、違いが突然解るようになる。
手指の感覚が鍛えられていくのか、感じられるようになっていく。
そこでいい気になっていると、感覚はまた元に戻ってしまい、再び混乱期に陥る。
その繰り返しが、また楽しい(今だからそう言える部分もあるけどね)。

ある学生が尋ねる。
「どうして解るんですか??」
それに対し、先生が答える。
「だって、解るんだからしょうがないじゃないかっ!!」

返答としてはなかなかどうして最低クラスではある。
が、そう言いたくなる気持ちは解らないでもない。
要は、経験なのだ。

パルペーションに始まり、テクニックの習得でまた試行錯誤という新たな一喜一憂が始まる。
やがて、臨床という名の現場へ出るようになり、「責任」の二文字が圧し掛かってくるようになる。
それでも、どこか楽しんでいる自分がいる。

臨床の現場では、これまで培ってきた知識や熟練度を試し、試される場所だ。
中には、テキスト通りの所見と、そこから結果を導き出せた感動と自信を得ることができる。
一方、テキスト通りでは対処できずに、相手を目の前にしながら途方に暮れてしまいそうな場合もある。

そんな場に立たされたとしても、不謹慎ではあるが、やはり心のどこかで楽しんでいる自分がいる。
そして、その自覚がある。

そうした楽しみを見出せない限り、カイロプラクターとして生きていくのは難しいのではないだろうか。
たとえネガティブであったとしても、その中からポジティブな発想を引き出せるようでないといけない。

「ネガティブ」を「サブラクセーション」に、「ポジティブ」を「自然治癒力」に置き換えて考えてみる。
カイロプラクターならば、この方が解りやすいだろう。
ネガティブな発想がバカバカしく思えてくるのではないだろうか。

口を開けて、歯を出して、口角上げて。
まずはそこから始めようか。

ちゃんと、そして楽しくカイロプラクティックしなさい。
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