突然ではあるが、
「カイロプラクティック・バカになってはいけない」
私の数少ない名言の1つである。
名言なので、昨年の「ソウルナイト」でも取り上げた。
もちろん、勉強し始めの頃は「バカ」がつくくらい集中・没頭しなければならない。
机での勉強は楽ではないが、それでもテクニックを習得する「楽しさ」があるからやっていける。
そう、何事も楽しみがないと続かないのだ。
このあたり、人間の成長とよく似ている。
子供の頃は周りの事など考えず、バカみたいに集中できた。
ところが大人になるにつれ、周囲の環境を無視できずに、1つの事だけに没頭することが難しくなる。
学生の頃はパルーペーションそしてテクニックと、悔しい思いと共にただ練習に明け暮れていられた。
しかし、卒業の頃ともなれば、そうした「バカ」さ加減をコントロールできるようになっていなければならない。
更なる技術の向上はもちろん、社会への適合が求められる。
「バカ」なだけでは社会で生きてはいけない。
他の追随を許さず、一目を置かれるような、それくらいの「バカ」でないと、それこそお話にならない。
しかし、それでも問題はある。
そう、バカの相手をするのは疲れるのだ…。
まして、カイロプラクティック・バカなんて…、ねぇ。
[0回]
考えてみると、日常においても、カイロプラクティックのことばかり話しているような気がする。
仲間内で集まれば、カイロプラクティックの話題はどうしたって出てくる。
また、久しぶりの友人と会えば、近況報告としてカイロプラクティックの話が始まる。
「私がカイロプラクティックの話をするのは酒の席だけだ」
以前も紹介した、私の有名なセリフである。
それでも、「こんなところにまで来て、まだカイロプラクティックの話かよ…」という思いもあった。
そのため、少なくとも私からカイロプラクティックの話を振るようなマネは一切しなかった。
せいぜい誰かが振ってきた話に乗っかる、その程度のものだった。
ところが、最近はこの辺りのアクセルとブレーキのコントロールが甘い。
そこに、TOYOTAの車ほどの性能があるわけでもないのだから、困ったものである。
加えて、ハイブリッドではなくアルコール燃料なので、すこぶる燃費も悪い。
このままでは、近いうちにリコールされるかもしれない…。
まずい…。
カイロプラクティック・バカになりつつあるのだろうか。
いかんいかん。
それでも、「カイロプラティック」などと言われれば、『カイロプラクティックです』と即座に訂正してしまう。
また「カイロプラクティシャン」などと言われれば、『カイロプラクターね』とこれまた言い直す。
その度に軽く落ち込みながらも、草の根レベルでの啓蒙は忘れない。
そして今では、私もこのようなブログを始めている。
敢えてそうしている部分もあるが、ほとんどがカイロプラクティックに関する内容となっている。
しかも、シラフで書いているのだ。
我ながら、信じられんな…。
ただ、文才の無さも災いして、書き様に硬さが見られる。
その内容も相まって「コメントがしづらい」という意見もある。
確かに、それは解らないでもない。
当研究所の利用者の中にも、このブログに目を通して下さっている方もいる。
しかし、一般の人が読んで面白い内容とは思えない。
草の根と言うより、同業者向けの啓蒙のようにも受け取れる。
「何様のつもりだよ、コイツ」
ブログの内容を、一般の人以上に「面白くない」と、苦々しく思っている先生方もいることだろう。
でもまあ、それはそれだ。
私と同様なことをブログに認めている先生方も、決して少なくはない。
もっとも、これくらいまとめて書いてあるブログはないだろうけど。
一般の人たちにカイロプラクティックをもっと身近に感じてもらうこと。
その方が数倍大事だ。
ならば、そういう大事なことはHPに書いておこう。
カイロプラクティックを如何に楽しく、そして興味を持たせられるように話すことができるか。
これが今後の課題である。
そしてそれは、私たちカイロプラクター1人1人に課された使命でもある。
………。
うーむ、やっぱりカイロプラクティック・バカなのかなぁ…。
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