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カイロプラクター
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例えば、“カイロプラクティック ブログ”で検索してみる。
大抵、“健康ブログ村”とかいうサイトが真っ先に目に入ってくる。
ここにアクセスすれば、数多くのカイロプラクティック関係のブログが読めるわけだ。

詳しくは知らないがランキング形式になっているようで、アクセス数までがご丁寧に表示されている。
アクセス数が極端に高いのはほんの数えるほどで、あとは似たり寄ったりの数字である。

それでも、このブログとは比較にならないくらいの多さなわけだが…。

このブログは“健康ブログ村”とやらに登録していない。
よって、ランキングに顔を出すこともない。
仮に登録されていたとしても、ランキング上位に顔を出すことなどあり得ない。

そう、これはそんなブログである。

拍手[7回]

そもそも、ブログを始めるきっかけ、そして目的は何なのだろうか??

1番は、スタッフの人となりをより身近に感じてもらおうといったモノではないかと思う。
その親しみやすさから興味をもってもらうという、立派な集客ツールの1つである。

そういえば、私の疎遠になった知人が専門内容満載のブログを展開していたことがあった。
おそらく彼の知人だろうか、「集客がヘタだね」とのコメントを残していた。
やっぱり、そういうモノなんだなーと、妙に納得したのを覚えている。

とはいえ、私にそんな微笑ましいブログが書けようはずがない。
仕事と割り切ってノルマをこなせばいいのだろうが、そういうサラリーマン的なコトが最も苦手である。

以前も書いたような気がするが、このブログもここまでコアな内容にするつもりはなかったのだ。
引きつった微笑ましさでも、それなりに一般的に解りやすいカイロプラクティックの話を心掛けていたはずだった。

でもね…、自分にウソはつけなかったよ…。

自分の書きたいことを書いていったら、いつの間にかこんな形になっていた。
更新間隔も長くなり、またそれに比例してか1回の文章も長くなった。
営業ブログを小まめに更新される方々は個人的には尊敬に値する。

そんなブログの内容を巡って揉めることがある。
時には、いわゆる“炎上”にまで発展する。
困ったもんだ。

そうした原因の多くは、一言で括ってしまえばコミュニケーション不足に尽きてしまう。
一方的もしくは双方による読解力・理解力の欠如と思い込みの激しさに起因する。
経験も含め、個人的にはそう考えている。

特にカイロプラクターの中には、思い込みの激しさ故なのか読解力が破綻したと思しき先生方が少なくない。

ああ、それで思い出した。

以前、鴻上尚史サンの著書の中で言葉の並び替えに関する話が書かれていた。
十数年以上前に読んだモノなので正確ではないかもしれないことは初めにお断りしておく。

夫Aと別の男性Bとの間で気持ちが揺れ動く人妻のセリフとして読んでほしい。


 「Bは私を愛している」
 「でも、私にはAがいる」
 「だから、私はBを愛してはいけない」


この言葉を並び替えてみる。


 「私にはAがいる」
 「だから、私はBを愛してはいけない」
 「でも、Bは私を愛している」


前者に比べ、後者の方が情念がより伝わり、よりドラマティックな展開が想像できる。
少なくとも、私は『なるほど!!』と思ったのだが、如何だろうか??


という話を数人のカイロプラクターにしたことがある。
が、決まって同じ答えが返ってきた。

「何が違うのか全然わかりません」

うーむ…、そうなのかな…??
もちろん、私の表現力の稚拙さに問題があるのかもしれないが、それにしても…。

この「違いのわからない」人々には共通点があることに気付いた。
村上春樹サンの“ノルウェイの森”を皆が皆「面白い!!」というのだ。

うーむ、私は『面白い!!』と絶賛できるほど理解できなかったのだが…。
単に私に読解力が無いだけなのかもしれない。

こうなると、もはやどっちがどうなのか…。
ネスカフェゴールドブレンドでも飲まないと埒が明かないのかもしれない…

そんなカイロプラクター達だからなのか、自らのブログで論争を繰り広げてしまったりする。
よく見られるのが、施術におけるカイロプラクティックの説明の仕方に関してのモノだ。
 
「難しいから…」といってサブラクセーションを説明しないなどというのは論外。
それ以外であれば、後は個人の見解も含めこだわりのある説明にある程度の違いが生じて然るべきモノではないだろうか。

個人的には、

『カイロプラクターはサブラクセーションを取り除いている』

そのことさえ理解してもらえればそれでいいと思っている。
サブラクセーションの質やら状態やらは、カイロプラクター当人が解っていればいい話だと思う。

たとえば、これを「わかる人だけにわかってもらえれば、それでいい」などと表現したとする。
間違いなく反論が来るか、あるいは見えないところでボロカスに言われ書かれるだろう。

その時は表面上、自らの文章力そして表現力の無さを嘆くのみだ。
ヘタに相対すれば、先の展開は見えている。

“炎上”である。

カイロプラクティックの特徴としてその哲学の存在が謳われる。

あることに対して、「それでいいのか??」と考えるのが哲学。
あることに対して、それをそのまま受け入れるのが宗教。

一般的な哲学とカイロプラクティックのそれと、考え方の根本にそう差異は無いはずだ。
それでもテクニックによっては“それ”以外を認めないというモノもあると聞く。
そうなると、哲学と宗教とのボーダーがかなり曖昧になってしまう。

ブログでは、その曖昧さで火がつくことがある。
そう、“炎上”である。

ちなみに、私も以前はイネイト・インテリジェンスの話もしていた。
が、どうにも反応が悪い。
試行錯誤の中、どうやら耳慣れない言葉が2つ続くのが理解の妨げになっているように感じたのだった。

今では、イネイトに関しては2回目以降に時間をかけながら説明するようにしている。
関係性もある程度構築されているので、質問も返ってきやすい。
結果、興味も持ってもらえやすくなり理解も深まっていく。

実際どう思われているかは知る由もないが、個人的には現状のやり方がベストだと思っている。
ただ、“それ以外”を認めない人からすると攻撃対象と十分なり得るだろう。

とにかく“炎上”である。

炎上するにはその理由となる原因がある。
火種はどこにでも転がっているし、いつ引火するかわからない。

カイロプラクターたる者、その文章の中にある“サブラクセーション”を見つけ、ピンポイントでアジャストすればいい。
それをわざわざ症状のあるところを叩くからリアクションが大きくなる。

もっとも、アジャストしたからといって好転する保証はない。
そこにイネイトが存在しないからだ。
それでも、対処の方法論としては決して間違ってはいないと思う。

そう、ヘタに症状を追うから失敗するのだ。
カイロプラクターなら解るはずである。

コミュニケーションを十分にとり信頼関係を構築する。
そこから原因を探り突き止めていく。

結局、基本は変わらない。
それでいいと思っているし、それしかないと思う。

そんな感じで、このブログの今年の締めとなる。
来年もきっと変わらない。

興味ある方は今後とも宜しく願いたい。
というわけで、よいお年を。

ちゃんとカイロプラクティックしなさい。
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