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先日、小学校時代のクラス会を企画したことは以前触れた。
その後、中学の同窓会があり、一番仲が良かったと言っても過言ではない男と約20年ぶりの再会を果たした。
お互いにかしこまることもなく、空白の時間は忘却の彼方へと消え去っていた。

小学校もそうだが、中学時代の連中もまた保存が良い。
私を筆頭にデブはいるにしても、ツルっぱげがいない。
薄くなっているのも少数派で、イイ感じの白髪が多かった。

子供の話を除けば、男女共通の話題となるのが、老眼の有無である。
止むを得ないとはいえ、哀しい話だ。

そんな中、当然のようにカイロプラクティックの話題が出た。
そう、私を知るものであれば、「カイロプラクティック」の名前だけは30年以上前から知っているのである。
大人になって、カイロプラクティックはより現実味を帯びたモノとなっているわけだ。

もちろん、中には「マッサージの延長」のような捉え方をしている者もいた。
アルコールに浸かった脳に説明しても、単に場の空気を悪くするだけで、何の価値もない。
時間をかけて追々教育する。

ふふ。

拍手[2回]

カイロプラクティックに対して正しい認識が無いと、1つのイメージが付きまとうようになる。

「高い!!」というものだ。

以前も少し書いたが、「高い」という以上、何かしらの比較対象もしくは基準となるモノがあるはずだ。
たとえばそれがマッサージの場合、10分で¥1,000というのが目安となる。

カイロプラクティックの場合、1回の施術料が¥4,500~5,000というのが一般的である。
これは、自分で調べたことがあるので間違いはないと自負している。

マッサージに当てはめると、時間にして50分前後のサービスとなる。
オフィスにもよるが、カイロプラクティックでは初回でない限り、施術時間として50分は長めに思える。
本質を見ずに、単に時間だけで判断されてしまっては、たまったものではない。

まずは、カイロプラクティックを正しく認識してもらうことが不可欠となる。
カイロプラクティックをマッサージのモノサシで測っても、測りようがないのだ。
カイロプラクティック専用のモノサシを普及させなくてはならない。

カイロプラクティックの場合、それこそちゃんとやっているオフィスではそれなりの料金を設定している。
一方、「ソフト」その他を掲げているオフィスは、その設定金額が安めのところが多い。
以前書いたとおりの薄利多売である。

中には、他業種の免許における保険適用を前面に出して広告しているところもある。
本来であれば、カイロプラクティック治療は保険の適用にはならない。
この紛らわしい表記が、カイロプラクティックに対する信頼性に影を落としているとも言えよう。

そもそも、カイロプラクティック治療の相場が¥5,000弱に落ち着いたのは、どういう経緯からなのだろうか??
最近のサービス業では、料金返還システムを導入する流れがあるらしい。
「痛かったら料金をお返し致します」というヤツだ。

あと、「代金お任せ」というシステムも最近は増えてきているらしい。
ホテルの宿泊料とか、レストランの料金を、利用した本人がそれに見合うと思う代金で支払うというモノだ。

例えば、実際は4,000円くらいのコースだったとしても、人によっては1万円くらい払ってくれるらしい。
ちなみにこのシステム、関東では割と黒字になるのに対し、関西ではほぼ赤字になるという。
何となーく、納得。

では、カイロプラクティックで同様のシステムを導入したら、どうなるのだろうか。

カイロプラクティック治療では、通常5~6回くらいを目安に計画をたてるケースが多い。
毎回評価が変われば、その都度支払われる金額も変わってくる。

1つの治療計画の中で考えれば、何とも奇妙な話となる。
が、プロである以上、シロウトでも気づいてしまうくらいのムラがあるようでは困るのだ。
もちろん、「痛い」というのは、もはや論外である。

学生時代、学生同士で施術を受けた後、互いの技術に対し「いくらなら払えるか??」を言い合ったことがある。
言い合うだけではなく、実際に払ってみたら面白いかもしれない。
開業してからでは難しいが、学生インターンでは結構アリではないだろうか。

「代金お任せ」システムを導入するには、かなりの勇気が必要となるだろう。
それでも、関東では成り立つような気がする。
関西ではムリだろうな、やっぱり。

「高い」と思われるのは、施術前まで。
そこに結果が伴えば、決して「高い」とは思わない。

仮に思ったとしても、結果が伴っていれば必ずリピーターとなって戻ってくる。
本当に良いモノであれば、多少高くても売れるのと同じである。
消費者心理とはそういうものだ。

「家族全員でお世話になってます」
「もう先生ナシでは生きていけません」
そう思われるのは、臨床家冥利に尽きるというものだろう。

書くのは簡単だが、実践するのは容易ではない。
それでも、私達はやらなくてはならない。

カイロプラクティックそのものの地位の確立を、それも高い位置での確立を目指すこと。
それが、私たちカイロプラクターに課せられた努めである。

決して「高い!!」とは言わせないために…。
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