何というか、また人前で喋ることになってしまった。
科学新聞社から出版された「カイロプラクティックのプロフェッショナル20人が語る仕事の流儀」。
この本の出版記念講演会が開催される。
そこにスピーカーの1人として指名されたのだ。
ちなみに、この本に関しては一切タッチしていない。
にもかかわらず、ある日メールが届いた。
送り主は、例によって科学新聞社の社長である。
「スピーカーの1人に貴殿が選ばれました。
おめでとうございます」
何がおめでたいのかはよく分からない。
特別拒絶する理由はないが、当日は西武ドームにて野球観戦する予定になっていた。
ダダはこねてみたものの、まあ仕方のないところである。
さて、何を喋ろうか…。
[4回]
先にも書いた通り、今回出版された本とは何の関わりもない。
よって何が書かれているのかさえ、一切知らなかった。
一応、前もって本は送ってもらったが、話をどうまとめていいものか。
考えている間に、カイロジャーナル紙上で発表されてしまった。
しかも名前までバッチリ掲載されている。
改めて社長に確認したところ、
「キミの場合は自分で組み立ててくれていいですよ」
との返答。
私という人間を知った上でのこの対応。
社長はなかなかのギャンブラーである。
まあ、こちらに一任して頂けたのはいいが、他のスピーカーを無視するわけにはいかない。
他の先生方が何を話されるのかは知りようもないが、話のネタがカブることだけは極力避けたいもの。
カイロプラクティック同様、“独自性”が求められる。
スピーチそのものに関しては、当日パワーポイントが使えるのでヒジョーに楽。
パワーポイントに何を組み込んでいくか、その構成が全てと言っても過言ではない。
カブらなさそうな内容をピックアップしてはセーブしていく。
ただ、そのパワーポイントのスライド作成がどうも面白くない。
同じプレゼン用ソフトとしては、Apple向けのソフト"Keynote"の方が出来がいいように感じている。
実際、Keynoteで作成した方が見栄えがいい。
となれば、迷わずkeynote…となるはず。
だが、会場のプロジェクターがkeynoteに対応しているかどうか定かではない。
keynote使用に際し、以前ならMacbookなどを持ち込む必要があった。
しかし時は流れて、今ではiPadで編集・操作ができるようになった。
しかも、iPhoneをリモコン代わりに使えるのである。
keynoteに関しての懸案は他にもある。
プロジェクターだけでなく、リモコンもkeynoteに対応しているかがわからない。
先に書いた通り、iPhoneでも操作はできる。
ただしその場合、レーザーポインターを別に持たなくてはならなくなる。
これは結構面倒だ。
スピーチで両手が塞がっている様は、個人的にはあまり美しいとは思えない。
そもそも、両手塞がりではiPhoneの操作ができないではないか。
やはりリモコン一体型のレーザーポインターが便利だろう。
レーザーポインターにしても、赤より緑の方が見やすくていい。
緑の一体型となると日本ではまだ安価のモノがないので、誰に頼まれたわけでもなく海外から購入。
Mac対応なので、ユーザーの私にとっては有用性も高い。
待てよ??
Mac対応とはあるが、keynote対応とは書いてない。
動作確認が必要だな。
………。
とまあ、スピーチ本編とは全く関係のないところで思慮を巡らしている。
肝心の本編だが、9割がた固まりつつある。
一応、念のために書いておこう。
今回の内容は“カイロプラクティック”に関してのモノである。
後々誰が何と言ってこようと、そこだけは間違いない。
聞いているときはもっともらしく聞こえ、終わった後には何も残らない。
そんな理想的なスピーチを展開したいと思っている。
ブログと違い、スピーチは形に残らない。
何も残らなければ、何も言ってはこない。
こうして私のマイナー性は保たれる。
それでいい。
大丈夫。
スピーカーは私以外に4人いるらしいから。
聞けば御大も急遽出陣とのことなので、一般論としては何ら問題はないはずだ。
というわけで、カイロプラクティックに興味のある方は是非参加して頂きたい。
そして、本も購入して読んでほしい。
カイロプラクターなら手元に置いておきたい本だと思う。
さて、何を喋ろうか…。
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