早いもので、もう1ヶ月も前の話になってしまった…。
ソウルナイトが鹿児島で開催された。
今回は久々にスピーカーとして参加させてもらった。
鹿児島に行くのは人生初。
50歳を境に『初物は率先してやっていこう』というのをモットーに掲げている私。
これは行かずにはいられない。
そうして間もなく、長年燻り続けていた“鉄ちゃん”としての血が騒ぎだす。
ソウルナイトの時間から逆算し、どの列車に乗りどこへ行けるのかのプランを練る。
練る練る練~るね。
ついでに調べると、福岡ヤフオクドームにて試合が組まれているではないか。
更に練る練る練~るね。
自分の中でこれ以上ないまでに満足のいくプランが立ち上がった。
あとは実践あるのみ。
だったはずなのに…。
それなのに…。
[6回]
ご存知の通り、熊本地方は大地震に見舞われた。
ソウルナイト開催前夜のことだ。
居酒屋中のケータイが一斉に唸り出し緊迫感に包まれたが、揺れ自体は大したことはなかった。
それ故、あんな大事になっていると知ったのはホテルに帰ってから。
それから小一時間後、いわゆる本震に襲われたのである。
先の余震で九州新幹線が脱線したというニュースは入っていた。
それでも翌日にはフツーに運行している新幹線神話を都合よく信じていた。
そこを本震で揺さぶられてしまったわけだ。
翌朝、一応予定通りに駅へ向かう。
早速、窓口からロビーにまではみ出している列を発見した。
払い戻しを受けるべく列に並ぼうとも思ったが、予定の代替案が思い浮かばない。
何とか案を絞り出し払い戻しを受けようとすると、何と窓口の現金がなくなったとのアナウンスが。
それもよりによって私の直前で。
結果、3日間乗り放題のフリーきっぷは半分以上がムダとなった。
またヤフオクドームに向かう術を失い、チケットもムダとなってしまった。
不幸中の幸いといえば、航空機のチケット。
当初、往路は羽田発鹿児島行きで、復路は福岡発羽田行きで発注していた。
が、何の手違いだか羽田ー鹿児島間の往復チケットとなっていたのだ。
『どうしたらいいんだ…』と途方に暮れていたが、そのミスのお陰で無事帰京することができたわけだ。
そもそも2日目には熊本入りを計画していたため、タイミングがずれれば完全に被災者となったいたかもしれない。
そう考えると、これはもう完全に“いまる”(いきてるだけでまる儲け)である。
生きてるからこそまた鹿児島に行ける。
それで十分だ。
そんな最中に開催されたソウルナイト。
鹿児島以北からの参加予定者が不参加となったのは残念でならない。
しかも参加者の多くがカイロプラクティックと関係のない一般の方々だっただけに惜しい開催となった。
私といえば相変わらずで、パワーポイントに全てを委ねたスピーチを展開させた。
一般の方々にどこまで話が通じたかは不明だが、少しでもカイロプラクティックを身近なモノとして感じてもらえたらいいと思う。
そういう意味で、カイロプラクターがあまりしないような話を結構盛り込んだ。
偉そうに言えば、あんなスピーチをするカイロプラクターはたぶん私しかいないだろう。
理由は分からないが、自分ら以外を否定的かつ排他的に語るカイロプラクターが多い。
私はよっぽどのことでない限り否定もしないし、だからといって八方美人な態度もとらない。
そうして私は異端扱いされ嫌われていく。
誤解しないで頂きたい点が1つ。
私は異端扱いされているという自覚は確かにある。
が、だからといって自分の考えが異端だとは少しも思っていない。
私は自分のブログで自分の考えを述べているだけ。
それを他人様に押し付けようとは思わない。
まして自分の考えが100%正しいなどとは全く思わない。
もちろん、自分のブログだからといって何でも好き勝手に書いていいというモノではない。
不特定多数が自由に閲覧できる以上、発信する上での責任は生じてくる。
本人がほぼ特定できるようにしてあるのもその一端だ。
にもかかわらず、わざわざ曲解したり極解してくれる連中がいる。
読解力の無さを棚に上げて、論点のズレた反論にならない反論などされたら堪ったものではない。
誤解を避けようとすると、どうしても直接的な表現が増えてくる。
言葉の1つ1つが強めとなってくると、今度は威圧的だと思われてしまう。
めんどくせぇな、マジで。
めんどくせぇから相手にしないことにしている。
意見を出せば賛否両論あるのは当たり前だし、発信する以上は嫌われることも覚悟の上。
最低限でもコミュニケーションがとれる人たちと建設的な話ができればそれでいい。
賛でも否でも、考えるきっかけになればそれでもいい。
いずれにしても、カイロプラクティックを高めていければもっといい。
まあ、このブログは一般の方はまず目を通さないはずなので、今回のソウルナイトでも特に紹介はしなかった。
先に『あまりしないような話を盛り込んだ』と書いたが、具体的には
・カイロプラクティックのあらまし
・現状と問題点
・オフィスの選び方
こんな感じだったろうか。
肝心とも言えるカイロプラクティックの魅力などについては後続の先生方に勝手に任せた。
「ハードル上げないでくださいよ~」と叱られてしまったが、私が話すより説得力はあったから大正解である。
ある先生が感想として、私のスピーチを“トーク”と称していた。
確かにそうだ。
あれはスピーチというより、トークと呼ぶ方がしっくりくる。
ただ喋っているだけ。
だから緊張しないのかもしれない。
言うなれば、このブログもトークの延長線上にある。
自分の中で交わされたトークを書き起こしたモノに過ぎない。
人となりはともかく、カイロプラクターとしての素の部分はかなり出ているような気がする。
文字ばかりのブログというのも、これもある意味私の人となりと言えよう。
これをライブにするだけではエンターテインメント性に欠けてしまう。
そこでカンペとしての役割と共にパワーポイントを駆使することになるわけだ。
エンターテインメントを期待していない人たちを前にエンターテインメントを仕掛ける。
これもまた私の素の部分であり、自覚も十二分にある。
今回の“トーク”終了後、来場されていた年配の女性からお褒めの言葉を頂いた。
これだけでも鹿児島まで来た甲斐があったというものだ。
よかった、伝わって。
“トークライブ”の予定はしばらくない。
機会に恵まれればおそらくやるだろう。
断る理由は特に思いつかない。
いつか来るその日のために、地道に精進していこう。
何もしていないヤツの発信なんて何の価値もないのだから。
ちゃんとカイロプラクティックしなさい。
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