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カイロプラクター
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以前も少し触れたが、小学校時代のクラス会に続き、中学の同窓会があった。
そして、その延長として、花見を兼ねた同窓会が催された。

残念ながら、折からの冷え込みにより桜も見頃には程遠かった。
しかし、人によっては30年ぶりの再会。
昔話には大きな花が咲いた。

会話の合間、無意識のうちに1人1人の立ち姿勢を見ている自分がいる。
これはもう、一種の職業病だ。
ただ、あいにくの天気で各人が着込んでいたため、姿勢のラインをハッキリと見ることはできなかった。

それでも、身体の使い方などから、「問題がありそうだな…」と思える者も何人かいた。
そのうちの1人からは相談を持ちかけられ、今度正式に担当する運びとなった。

当然のように、特別料金である。
ふっ…。

拍手[3回]

哀しいかな、「カイロプラクティック」を正しく発音できたのはほとんどいなかった。
「カイロ」と略すことを好ましく思っていない私としては、複雑な思いである。
普及のためには、ここは目をつぶるべきところなのか…。

『子供の頃は何だか解らなかったけど、この歳になってくると今の自分に必要なモノなんだなぁ~って思う』
そうは言ってくれるが、おそらく大人になった今でも、その「何だか」は明確に解ってはいないのだろう。
整体、マッサージ、整骨、etc.
たぶんその辺りのモノだと思う、それくらいの認識での発言だ。

取り敢えずは、それでもいい。
どんなに説明をしたところで、「何だか」が「何となく」に変わる、その程度のモノだろう。
実際に体験してみなければ解りようがない。

それでも、こちらが触るだけで痛いところを的確に指摘すると、周りの目の色が変わってくる。
本人の自覚のないところで痛みを発見すれば、更に興味津津となる。

こうなれば、こっちのモノ。
あとは各人から沸々と湧いてくる疑問・質問を的確に答えていけばいい。
あくまでも相手側主導で話を展開していく。

せっかくの機会なので、カイロプラクティックを熱く語りたいところではある。
が、場の空気を変えてまでやってしまうのは得策ではないし、まし宣伝行為と受け止められるのも心外だ。
その場限りの関係ではないので、時間をかけてでも正確に理解してもらう方が良い。

そもそも、何の変哲もない、フツーの区立中学校の同級生である。
中には小学校から引き続いている連中だっている。
今だから笑って話せる恥ずかしいエピソードを互いが共有している、そんな間柄だ。

時が経って、どんな仕事や役職に就こうと、その関係の図式は変わらない。
変に気取った言動をする、その方がよっぽど恥ずかしい。
カイロプラクターなんて偉いどころか、知名度さえもないに等しいのだから、気取りようもない。

正直、今でも私をカイロプラクターと認識している人は少数派だろう。
「カイロプラクター」という言葉さえ知らないかもしれない。
「マッサージ屋みたいなヤツ」程度が関の山か。

ならば、そこから始めよう。
自らの実力を以って、カイロプラクターとしての私を、そしてカイロプラクティックを認識させればいいのだ。
それは、一般向けの啓蒙に比べれば容易いこと。
何故なら、そういう間柄なのだから。

今回、長い時間を経て中学時代の集まりが広がりを見せている。
その背景として、卒業生の1人が地元で居酒屋を経営しているというのが大きい。
居酒屋だけに、気が向いたときにいつでも立ち寄れる、その存在はありがたい。

そこに行けば、昔馴染みが誰かしら居るのだ。
結婚や仕事で離れている者であったとしても、勝手知ったる地元である。
私達にとってのオアシスという表現も決して大袈裟ではない。

私もまた、慣れ親しんだ地元でカイロプラクティックを生業としている。
地元で仕事をしていく以上、そのコミュニティーを最大限活用するのは当然であろう。
その中で、私を通じてカイロプラクティックに触れて、理解してもらいたい。

居酒屋のそれとは違った、健康管理・維持としてのオアシスだと考えてもらえればと思う。
ふと地元に帰ってきたついでに、顔を出してくれればいい。
そこで、働き盛りの日常で酷使している身体のケアをしていって欲しい。

そうしてカイロプラクティックの裾野が広がってくれれば、こちらとしても嬉しい限りである。
まして、同級生の健康に一役買えるとなれば、尚更だ。

カイロプラクターとして、地元で働けることの喜びを改めて感じている、今日この頃である。
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