私たち人間の身体に休息の時はない。
休息している睡眠時でも体内の機能は働いているのだ。
人間の身体は本当によくできている。
必要なものは再吸収し、本当に必要のないモノだけを排泄する。
睡眠時には、見えない程度に寝汗をかくことで、適切な体温調節を行う。
体内の水分が失われるため、起床時の血液を計測してみると、粘度が高くなっている。
一時期流行った「血液ドロドロ」とはちょっと違うが、少なくとも粘り気がアップしている。
それを解消するために、起床時にコップ1杯の水を飲む、という人も少なくないだろう。
水を体内に取り込むことで、粘度が緩和されるだけでなく、気分的にもスッキリする。
ところがである。
排泄の動きは気管支でも行われていると考えられる。
日常生活時に気管・気管支内に取り込まれた異物、つまり痰を集めて排泄しようとしているのだ。
一晩かけて集められた痰は、気管の入口付近へと運ばれ、排出されるのを待つことになる。
ここで朝一番の水を飲んでしまうと、飲み込む動作がそのまま連動され、せっかく集められた痰を再び体内に取り込むことになってしまう。
朝一番にすべきは、水分補給よりも前に、まずはうがいなのだ。
ここで、更なるうがいの話。
[0回]
舌を前に出して30秒行ううがいに関しては前回書いた。
それが、なかなか困難であることも前述の通りである。
カイロプラクターとしては、うがいで30秒間上を向き続けることで、頸椎を痛められても困ってしまう。
そこで、別な方法を紹介する。
まずは普通にうがいを行う。
そこから、うがい時に発する音を低くしようと努めてみる。
笛と同じで、喉が閉まっていると音は高くなる。
逆に、喉を開くと音は低くなる。
喉を開くということは、それだけ水が奥に入ってくることを意味する。
当然、むせ返る。
そして、泣く。
その代償として、気色の悪い異物を排出することができるのだ。
現在、私はこの2つのうがいの方法を取り入れている。
最初の2回は舌を出しながら、できる限り長く、そして強く。
3回目は舌を出さずに、音を少しずつ低くしていく。
口を大きく開けて舌を出しながらのうがいは、かなりうるさい。
その後、むせ返り、更に泣く。
外出先や人前で実行しにくいのが悩みである。
もっとも、最近はインフルエンザの流行もあって、却って理解が得られるような気がする。
あまり知られたくない音や醜態ではあるが、感染防止の努力の一環として受け入れられているようだ。
中には、個人的に実践して下さっている方もちらほら出てきている。
ちなみに、榊原郁恵さんはこの舌を出したままのうがいを、もう15年近く続けているらしい。
「ピーターパン」の主役に決まり、舞台に穴を開けないようにするために始めたと聞いている(未確認情報)。
おかげでそれ以来、風邪は全くひいたことがないという。
今後、カイロプラクティックのセミナーやイベント会場で、けたたましいうがいの音が聞かれるかもしれない。
その後、激しくむせ返っている声が続いた場合、その声の先にはきっと私がいるはずだ。
温かく見守ってほしい。
こうして書いてしまえば、少しは私の“異様な”行為も少しは市民権を得られるだろうか…。
ふふ。
PR