インターネットはもちろん、駅前看板やチラシなどでよく見かける一文がある。
「当治療院ではポキポキと音を鳴らすような治療はしません」
これに「ソフトな治療です」「痛くありませんので、ご安心ください」などと続けて書かれていることも少なくない。
こういうことを書く人は、一体何を考えているのだろうか??
それとも、何も考えてはいないのか??
このようなオフィスが「カイロプラクティック」を名乗っていたとしても、その実はかなり疑わしいと思える。
カイロプラクティックを真摯に勉強した人とは全く以って考えにくい。
少なくとも、私の中ではカイロプラクターとは認められないし、その実力は見るまでもないと感じる。
「カイロプラクティック」のお題に対して連想ゲームをすると仮定する。
「ボキボキ」というヒントはおそらく3巡目以内には出てくるだろう。
何をきっかけにしてこのようなイメージが浸透したのか定かではないが、確実に定着しているように思う。
あまり歓迎できる定着ではないが…。
「ボキボキ」というのは擬音である。
その音の感じから勝手に「痛み」を連想しているに過ぎない。
そして、「痛み」から「怖い」と、終わりのない負の連想ゲームが続いているのである。
それ故、初めての施術の後、「全然イメージと違うんですね」と感想を漏らす人が少なくない。
何事も第一印象が大事である。
もっとも、カイロプラクティックの場合、勝手なイメージで定着しているのは不幸としか言いようがない。
何せ、出会ったこともないのに「乱暴者」というレッテルを貼られているようなものなのだから。
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