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決して上から目線でモノ言うわけではありません。
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カイロプラクター
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施術を行う時、常に上手くいくとは限らない。
哀しい話ではあるが、自分のテクニックにそこまでの安定があるとは思っていない。

上手くいかない時、自分に言い聞かせることがある。
『“指先の集中力”が足りない』

“指先の集中力”
こんな表現を使うのは、おそらく私だけだろう。
それ故、たぶん意図も通じない。

とにかく、思いを改め意識を高めると、上手くいくことが多い。
上手くいって一安心すると同時に、集中力が欠けていたことを自覚し後悔の念に駆られる。
別に気を抜いたり手を抜いたりしていた訳ではない。
そう、問題点は他にある。

私たちカイロプラクターはただ闇雲にスラストをしているのではない。
そこには、イメージと感覚が非常に重要なモノとして存在しているのだ。

イメージには、解剖学の知識が不可欠となる。
パルペーションを通じて、骨の形状や関節面の状態と方向が思い描けなくてはならない。
イメージすることで、スラストする方向が決まってくる。

一方、感覚というのは、パルペーションから感じ取れる感覚のこと。
動きの無い関節の方向を指先で感じ取り、スラストの方向を定める。
こうした感覚は個人差もあるが、往々にして経験がモノを言う場合が多い。
あとは、センスの問題かもしれない。

感覚によって導き出された方向が先のイメージと一致した時、初めてスラストのドライブが生み出される。
100%成功間違いナシだ。

にもかかわらず、上手くいかないケースがある。
明らかに矛盾しており、オカシな話である。

そこで大切となってくるのがバランスなのだ。
イメージと感覚とのバランス。
少なくとも私はそう考えている。

拍手[6回]

イメージに囚われ過ぎると、指先の感覚が鈍ってしまう。
感じられるべきモノが感じられなくなり、それを探し当てようとして無意識のうちに力が入る。

結果、感覚は更に遠のいてしまう。
加えて、力が入っている分スラストのスピードが落ちる。
成功しようはずが無い。

変な話、指先の感覚だけを頼りにスラストした方が、まだ成功するかもしれない。
実際、成功する。

ただし、成功はその日だけで、翌日以降は大概上手くいかなくなる。
そして、そこからは深い迷宮に入っていく。
言わば、ロクに地図も見ずに勘だけで進んで行くようなモノなので、迷って当然なのだが…。

何事においても好・不調の波はある。
波の振れ幅の大きい人もいれば、小さい人もいる。
切り替えの早い人もいれば、遅い人もいる。

もちろん、バイオリズムや生理的な要因からくる好・不調もあるだろう。
ただ、いずれにしても原因は存在する。

好調なのは、半年もしくはそれ以前の自分の努力が実を結んだものと考えるべきだろう。
よって、そのときの調子の良さに慢心してはならない。
慢心に感けてしまえば、近々不調の波に飲み込まれる。
慢心故に、その波の中から抜け出すことは容易でないこと明らかだ。

誰でも1度は「万華鏡時代」を経験するのではないだろうか。
万華鏡をくるくる回すように、いろいろな試行錯誤を繰り返す。
そして、ある瞬間、バッチリ決まるときがある。
まるで、万華鏡でものすごくキレイな模様が浮かび上がったときのように。

ところがである。
同じことを繰り返しているつもりが、どうも上手くいかない。
気がつかないうちに、万華鏡は動いてしまっていたのだ。
そして、その模様は2度と同じ形にならない。

この「万華鏡時代」にいる間は絶対に上手くいかないし、上達もしない。

何が問題かと言うと、以前見たものすごくキレイな模様をひたすら追い求めていることにある。
そのため、それ以外のキレイな模様に気がつくだけの余裕がない。
万華鏡を自分のペースで楽しめるようになった時、「万華鏡時代」は自然と終焉を迎えるのだろう。

そうした不調の時、どうやって持ち直せばいいのか。
誰かの助けがあればいいが、それにいつまでも付き合ってくれる程、世の人はヒマを持て余してはいない。
最初のうちに好き勝手言って、面倒になる前に去っていく。
半分は冷やかしとも言えよう。

結局、最終的に手助けし、応援し、励ましてくれるのは過去の自分しかいないのではないか。
武田鉄矢サンもそんなようなことを言っていた。
自分の中にある蓄積が、ピンチの時にこそ役に立つ。

言うなれば、これが勉強をすることの意味でもある。
勉強している時にその意味や意義が理解できないとしても、いざという時には形となって表れる。
まさに“備えあれば憂いなし”といったところであろうか。

俗に、不調の時「スランプだ」などという人がいる。
他人は当然として、当の本人すら笑いながらそう言う場合が多い。
分かり切っている話ではあるが、そんなモノはスランプでも何でもない。
大体、本当にスランプだったら笑っていられる余裕などあるはずがないのだ。

ちなみに、私にスランプはない。
何故なら、スランプに陥るだけの実力がないからだ。

「ああ、ここだ」と感じてスラストする。
それができたらどんなに楽なことか。

これを読んで「何だコイツ、大したコトねぇな」と思われる人も少なくないだろう。
事実、センスに長けている人からすれば、理解不能な内容なのかもしれない。
そういう人はそういう人で、私などに構わずカイロプラクティック道を邁進して頂きたいと思う。

センスの欠片もない私は、これからも感覚を追い、イメージを求め続けることになる。
それでもきっと、おそらくたぶん、いつまで経っても同じことで悩み続けているような気がする。
この先、どれだけ経験を積んでいったとしても、この悩みが解消する日はこないのではないだろうか。
情けない話かもしれないが、これが正直な思いだ。

だから私はカイロプラクティックを勉強し続ける。
スラストという“最高の未完成”を生み出すために。
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こんな時は~
こんにちは、いつも楽しく勝手に読ませてもらってます。
こんな時にはこんな本どうですか?
「身体のホームポジション 藤本靖 BABジャパン」お勧めです!
receptorさん / 2011/02/19(Sat) /
Re:こんな時は~
私の気まぐれ且つ稚拙な作文を楽しんで頂けているということで、嬉しく思います。

滅多に本を読まない私にとって、こうした情報は大変貴重なものです。序章と2章だけでもかなり面白そうでしたので、実際に手にとって読んでみたいと思います。

コメントありがとうございました。今後とも宜しくお願いします。
 (2011/02/20)
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