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“ミッショントリップ”というモノをご存じだろうか??
カイロプラクティックの普及していない国や地域に出向き、その場で施術を行うのである。
私の知るところでは、主に東南アジアや南米で行われていた。

アメリカでは学生インターンがよく参加していた。
卒業までに必要な施術人数に現地での人数が最高で150前後認められていたからだ。
貴重な経験だけでなく、必要数の半分近くの人数が認められるのだから、心動かされる者も少なくない。

ところが、カイロプラクティックの本山であるパーマー大学で一石が投じられた。

「どうして金持ちだけが優遇されるんだ??」

確かに、高い金を払ってトリップに参加し、そこでの施術数が認められる。
金で人数を買っている、と言えないこともない。

結果、パーマーではトリップからの認定人数が70人前後までに引き下げられたらしい。
それ以降、参加希望者が激減したという話を聞いた覚えがある。

わかりやすくていい。

拍手[6回]

これらのミッショントリップ、日本から参加して経験された先生もいる。
日本の場合、施術数云々は関係ないわけだから、自らの経験値を上げるという純粋な思いからだと思いたい。

もっとも、日本は特に各人の力量に差があるため、ある程度のレベルに達しない者は参加を許されない。
これはアメリカを初め共通のモノである。
よって、参加を許可されたということは、それ相応の実力があると認められたとも言えるだろう。

カイロプラクティック大学の学生でも参加を見送られるケースがある。
その中にあって、日本から参加を認められたというのは本人にとって大きな自信となるはずだ。

確かに、ミッショントリップを経験してきた先生方はいろんな意味で一皮剥けた感がある。
何というか、真の意味での現場を経験してきたとでも言えばいいのか。
少なくとも、日本では絶対に経験できないモノを目の当たりにしてきたと思う。

まあ、それはいい。

ただ、その経験から何かを学ぶに至ったのだろうか??
その辺りが正直見えてこない。

以前に書いたかもしれないが、ここに改めて書く。
カイロプラクティックのイベントの打ち上げでの話だ。
屋外での打ち上げだったにもかかわらず、何人かがテーブルを広げてテクニックを披露し始めた。

カイロプラクティックテーブル1つさえあれば、どこででもカイロプラクティックができる。
事実、その延長戦にあるのがミッショントリップである。

だからといって、そのノリのまま屋外で平気でテーブルを広げられても困るのだ。
ここは日本である。
法そのものがないので違法ではないが、そうしたノリを温かく受け理れる土壌は育っていない。

その点を指摘すると、返ってくる応えは決まっている。

「大丈夫ですよ」

一体、何をどうして「大丈夫」などと言えるのだろうか??
おそらく、言っている本人も説明はできないのではないか。

そう、何も考えていないからこそ言える「大丈夫」なのである。
はっきり言って、酔っぱらいのそれと何ら変わりはない。

あれから10年近くの年月が流れた。
にもかかわらず、意識の変化の流れは全く感じられない。

街頭で施術をしたことを然も当たり前のようにブログやfacebookなどに書いている人がいる。
それが身内や仲間内であればまだいい。
それでも限度というものがある。

その場で会った初対面の人に施すというのは危険が伴う。
問診はとるかもしれないが十分ではないだろう。
もちろん、検査などできようはずもない。

周知の通り、日本におけるカイロプラクティックの土壌はあまりにも脆弱だ。
一旦問題が生じることで、どれだけの人たちが迷惑を被ることになるのか想像もつかない。
それでもまだ「大丈夫ですよ」などと軽く言っていられるのか。

発言・行動共に、そろそろ責任を持つべきだ。
このようなブログを書いている者としては、特にその思いが強い。

毎度毎度繰り返すようで申し訳ないが、専門学校卒の先生方は勉強量が圧倒的に足りない。
卒業後に補おうとしても、そのほとんどは自らが勉強したい内容になるだろう。
「やりたくないことをやる」という、ある種の基本部分が明らかに欠如している。

ただ、欠如しているからこそ、人並み以上に一生懸命にできたという側面は否定できない。
足りないことに気づいたからこそ、熱心に邁進してこられた。
その熱意は決して無視してはいけないし、されるものではない。

それらを踏まえた上で、JACは“安全教育プログラム”を立ち上げたわけだ。
それに際し、JACの言うことは正論だ、と個人的には思う。
正論だけに、誰でも思いつく内容であるし、言わばスタンダードとも言えよう。

その意識に溺れ、「オレは正しいんだ!!」という驕りに繋がらないとは言い切れない。
情けない話だが…。

スタンダードを中間として、それ以上に考えた人と、考えが足りない人に分けられる。
熟考した側からすれば、ただ学位を持ったというだけで自分よりも考えの浅いヤツから何か言われたら面白くはないだろう。
考えてない側にとっては、ただただ頭ごなしに言われる一方で、それこそ面白くない。

とどのつまり、要はコミュニケーション不足なのだ。
読解力、表現力、そして社交性の欠如。
もはやカイロプラクターとしての能力・実力以前の問題なのである。

読解力の無さから勝手に誤解を抱き、
表現力の無さから自らの誤解を招く。
そして、全ての責任は第三者へと転嫁する。

自らの境遇は嘆けど、自らの行為には一切の疑問を持たない。
そんなものだ。

だからこそ、少なくとも自ら発信する上での表現力は身につけておく必要がある。
先日参加したセミナーでも、講師の先生が文章力の重要さを説いておられた。
カイロプラクターの文才の無さに苦しめられた経験を持つ私としては、只々頷くばかりである。

一時期多かったブログも、今ではtwitterやfacebookが主流となってきている。
文章力を置き去りにして、拡散力だけが向上してしまった。

スマートフォンの普及により身近になった分、高まるリスク。
そのことを重々承知の上で発信すべきであろう。
 
目的のないミッションと自己満足のミッション。
否定こそしないが、わざわざ発信するまでもないのではないか。
するならするで、しっかりとしたレポートの形で触れてみたいと思う。

カイロプラクティックの啓蒙はもちろん大事。
それ以上に求められるのがカイロプラクターに対しての啓蒙である。

カイロプラクターにはもっともっと大きなミッションがある。
そのことだけは決して忘れないでいてほしい。

自らへの戒めを込めて、今回はこれまで。
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