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先日、テクニックのセミナーに参加してきた。
参加者に対する資格や条件といった縛りがなかったため、専門学校出身の先生やその学生が多く見られた。
JACからすれば面白くない話だろうが、あっしには関わりのねぇこって…(ん、あるか??)。

セミナーの中で実習の時間があった。
そこで、とある参加者が四苦八苦していた。
個人的にはそんなに難しいテクニックとは思わなかったのだが、パッと見でもトンチンカンなコトをやっているのが一目瞭然だった。

そもそもパルペーションができていない。
というか、それ以前に解剖が理解できていない。
骨と関節の関係が理解できていないのであれば、苦労するのも当然であろう。

ただ、その後で衝撃の事実が発覚した。
てっきり学生だと思われたその参加者、既に学校を卒業しており、しかも開業しているのである。
ビックリというより、信じられない、そして信じたくないというのが正直な思いだった。

それなりに知っているつもりだった日本のカイロプラクティックの現状。
しかし、現実は私の考えの遥か上を超えたところにあった…。

拍手[3回]

以前ネット上に存在したカイロプラクティックに関する掲示板で、次のような書き込みがあった。

「国際基準なんて大したことない。
俺たち専門学校卒の方が何倍も努力している」

これだけだと、何が言いたいのかさっぱり分からないので解説しておく。

4年間かけて勉強する国際基準校に対して、専門学校卒では2年以内で現場に出ることになる。
多くは就職する訳だが、中には即開業という者もいるだろう。
そして、ほぼ同時期にスタートした国際基準校の学生が現場に出る頃には、それ相応の経験を積んでいることになる。

しかしながら、時間数に限りのある専門学校故に、技術はもちろん知識が十分とは言い難い。
よって、生き残るが為に相当の努力と鍛錬を余儀なくされる。
決して甘い世界ではないので、志半ばで消えていく者も少なくない。

つまり、そうした「必死の努力の末に生き残った、俺たちの方が国際基準の連中より上だっ!!」ってなことが言いたかったのだろう。
少なくとも、私はそう解釈した。

まあ、国際基準をライバル視(?)することで自らのモチベーションが高まるとするならば、それもアリだとは思う。
ただ、元々の勉強量に差があるのだから、何倍も努力するのは、当然と言えば当然のことなのだ。
それをわざわざ書いて残すというのは、何とも負けず嫌いと言うか、小ちゃいなーと感じてしまう。

結局は、以前書いたように、プロ野球の世界と同じである。
高卒でもスゴい選手はスゴいし、大卒でも使えないヤツは使えないのだ。
高卒の場合、遅咲きもあり得るが、大卒の遅咲きはあまり期待できない。
そういう意味では、むしろ国際基準卒に対する目の方が厳しいようにも思える。

先人ないし先輩ともなれば、後輩や次世代を育てるのも立派な仕事の1つ。
とはいえ、国際基準ともなるとオフィスの後輩を育てようという考えは薄いように感じる。
というのも、即戦力としての期待の方が大きいからだ。

同じ国際基準の教育を受けてきただけに、そのレベルはある程度想像がつく。
それが雇用側の求めるレベルに達していなければ、そこまで引き上げる教育はなされるだろう。
しかし、一から教育し直そうという発想は、おそらくない。

十分とも言える教育を受けてきたにもかかわらず、使いモノにならないようでは用はない。
その先に待っているのは、一年以内での円満解雇である。
そう、国際基準卒に与えられる猶予期間は長くないのだ。


話は最初に戻る。
セミナーでトンチンカンなことをやっていた先生は、どうやら十分な教育を受けずして開業されてしまったようだ。
本人、利用者はもちろん、私達同業者を含めた、あらゆる人にとって不幸な話である。

失礼極まりないことを承知で書くが、願わくば誰に迷惑をかけるでもなく、ひっそりと廃業して頂きたいものだ。
もしくは、本気で一から出直してもらいたい。

トンチンカンさではこの先生が際立っていたが、解剖が理解できてなさそうな人は他にもたくさんいた。
半数以上と言っても過言ではなかったかもしれない。
こうなると、以前触れたJACによるセミナー開講・受講制限も頷けないことはない。

どんなに素晴らしいテクニックであっても、基礎があって初めて実践できる。
多くのセミナー受講者がその場限りの納得で、実践にまで及ばないのはそのためだ。
中途半端なうろ覚えから起こる事故も危惧されるが、おそらく事故を起こせるほどの実力も持ち合わせていないだろう。

哀しいかな、これが現実だ。

思えば、以前、解剖実習で親しくなった学生にクリスマスメールを送ったことがある。
『卒業したらどうするの??』という私の問いに対し、そのコはこう返してきた。

「今度は****しようと思います。カイロはもういいですーぅ(^-^)」

哀しいかな、これもまた1つの現実だ。
ヤル気も無く、サッサと消え去ってくれるのなら、こちらとしてはむしろ有り難い。

縁あって、私はカイロプラクターになった。
カイロプラクティックに携わる今、毎日が楽しい。

楽しんでいる時に不安はない。
不安があったら楽しめない。

でも、不安の先に未来があるのだ。
不安があるから努力をする。
そして不安を乗り越えた者にだけ未来が訪れる。

だからカイロプラクターは走り続ける。
そうなれば国際基準も専門学校卒も関係ない。

故に、卒業して就職するのであれば、自分を育ててくれるオフィスが望ましい。
もし、オフィスにその気が無いと感じたら、自分から教えを請うべく動くことだ。
自分のオフィスの先生に頼んでもいいし、別のオフィスの先生でもいい。
そんなところで形振り伺っていても、意味がないし、何より時間のムダだ。

今の時代、「自分の背中を見て覚えろ」とか、「技術は勝手に盗め」とか言う先生もいないだろう。
それでも給料がしっかりもらえていればいい。
しかし、それさえもなければ、ハッキリ言ってそこに止まるメリットがない。
とっとと辞めるがよろしかろう。

大切なのは、全てがプラスに働くこと。
オフィスを利用する方々はもちろん、オフィスに、先生に、そして自分自身にとっても。
全てがプラス方向に回転することで、皆が向上し且つ幸せで満たされる。
それが理想だ。

セミナーに対する制限が成された今、各人の向上に勉強会は欠かせない。
敢えてスモール・グループで、仲間内での勉強会を開くべきだ。
そうして、より高みを目指して進まなくてはならない。

あとは当人の気持ち1つである。
当たり前のことだ。
スポーツメーカーもそう言っているではないか。

Impossible is Nothing.
Just Do it.

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