私は日本カイロプラクターズ協会(JAC)の正会員である。
という訳で先日、JAC関東甲信越ブロックの懇親会に参加してきた。
セミナーを除き、JAC関連の会合に参加するのは初めてであった。
JAC関東甲信越ブロックの役員名簿を見ると、RMIT日本校の卒業生が名を連ねている。
よって、RMITの同窓会に近い集まりになってしまうのかな…というのが参加前の印象。
百聞は一見に如かず、という訳で、実際に参加してしまうのが一番手っ取り早い。
JR新橋駅烏森口で待ち合わせ。
知ってる顔がなければ素通りだなーと思うところ、運良く知ってる顔を発見。
そのまま近くの居酒屋へと向かう。
蓋を開けてみれば、御年72歳のベテラン先生から学生までと幅は広い。
予想以上の人数ながら、同窓会の装いはあまり感じなかった。
「懇親会」の名が相応しく思えた。
聞けば、JAC各ブロックの中で、この関東甲信越ブロックが最も活気がないとのこと。
RMIT卒業生を含め、単純に人数だけならどのブロックよりも多いはずなのに。
魅力がないのか、やる気がないのか…。
[1回]
JACに入るためには入会金が必要だし、以降は年会費が存在する。
学生会員ならともかく、それ以外だと決して安い金額ではない。
いやらしいことを言えば、金がかかる以上、それに見合うメリット・デメリットをどうしても考えてしまう。
ある先生は言う。「JACに入っても、特にメリットはありません」
別の先生は言う。「JACに入ること、それ自体が大きなメリットです」
もう1人の先生は言う。「どうしてJACに入ろうとしないのか、私には理解できない」
いや、この言葉3つを聞いただけで、その理由は十分理解できるでしょ…。
メリットの無いことにお金を払える程の余裕を見せれる人は、特に今のご時世ではそうはいないのでは??
国連の常任理事国入りを目指す日本が賛同国を募るためにパーティーを開く。
そこに集まるのは、日本の思惑とはやや掛け離れた、アフリカを中心とした発展途上の小国ばかり。
その光景は一見異様に映るという。
それでも1票の重さに変わりはない。
真摯に応対し、賛同を願うホスト国に対し、各国は口を揃えてこう言うという。
「では、日本は私たちの国に何をしてくれますか?? 私たちの問題が解決したらいつでも票を入れますよ」
これと同じようなことではないだろうか。
JACよりも、カイロプラクティック法制化よりも、まずは自分の城の安定が第一となる。
そこに日本のカイロプラクティックの将来を見据える余裕は、ハッキリ言って、無い。
「今のJACには何の魅力も感じない」
学生時代から私はこう言い続けてきた。
当然のことながら、一学生の声などまともに相手にしてはもらえない。
しかし、JAC入会者の減少は、そのツケが回ってきたとも言えるのではないのか。
それでも、私はJACに入会した。
「JACは変わります。セミナーも増やし、魅力ある会を目指します」
その言葉を信じたからだ。
今のところ、会費以外に大きな変化は感じられない。
変わらないのであれば、変えていくしかない。
懇親会を皮切りとして、可能な限り参加していきたいと思う。
まずは、そこからだ。
取り敢えず、今しばらくは様子を見よう。
PR