結構前になってしまったが、プロ野球ドラフト会議が行われた。
高校生と大学・社会人の候補選手が同時に選択されるのは数年ぶりのこと。
よって逆指名制度もなくなった。
…って、どれだけの人が興味をもっていることか。
それ以降、スポーツ紙の一面は花巻東高校の菊池雄星投手の行末に注目が集まっていた。
それ以外では、スポーツ選手と女子アナウンサーもしくはモデルとの交際が報道されていた。
最近では女性キャスター、歌舞伎役者、女優、プロゴルファーと、いろんな意味で羨ましい話である。
いやあ、めでたいめでたい。
少しは、このしがないカイロプラクターの将来も心配してくれんかな…。
東京スポーツのそれは別として、スポーツ紙の見出しは私たちの想像力を掻き立てる。
その想像力は、大抵の場合、邪(よこしま)なものだ。
見出しから純粋な想いがこみ上げてきて、スポーツ紙を購入することはあまり考えられない。
想像力は大切である。
想像力がないと、修学旅行の消灯後が盛り上がらない。
あの頃が純粋さと邪さとのボーダーラインだったのだろうか…。
『テレビっ子』と言われた私ではあるが、実は『ラジオっ子』としての側面の方が強い。
ラジオ・パーソナリティーの紡ぎだす言葉から想像力を掻き立てられる、そんな毎日を過ごしていた。
ところが、今やテレビどころではない、インターネット世代である。
考えるよりも先に形が写真となって表れており、考える間さえ与えてくれない。
考えることを面倒に思うフシさえ感じられる。
最近、想像力に欠けると思しき人が多くなったように思うのは、決して気のせいではないだろう。
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"Imagination is more important than knowledge." -Albert Einstein-
想像力は知識よりも大切だ。
ある程度の知識があって初めて想像力が豊かになる。
知識のない人間は想像力も乏しい。
これが当てはまらないのは子供だけだ。
そう思っていたが、どうやら最近の子供もかなり怪しい。
先日、テレビを見ていてそう思った。
『フェラーリとプリウス、将来どちらに乗りたいか??』という質問があった。
尋ねられたのは、小学6年生10人。
彼らはどう動くのだろうか??
結果、10人のうち9人がプリウスを選び、フェラーリを選んだのは1人だけだった。
ええぇ~~っ!!
選んだその理由を聞いて、更に驚かされた。
「資源のムダ」
「環境に優しくない」
…何か違うんじゃないだろうか??
以前、「将来の夢は??」と尋ねた時、「公務員」と答える子供の割合が高いことが話題に上がったことがある。
それも、ずいぶん淋しい話だと思ったものだ。
が、今回のこの答えはそれを遥かに上回った。
「400km/h以上出せても、日本では意味ないし」
…イマドキの子供のくせに、日本から出るという発想はないのかーーーーーーっ!!
『子は親の鏡』とよく言われる。
たぶん子供には何の責任もない。
むしろ、大人の犠牲者とも言えよう。
皆が皆、同じ発想とは思わないが、末恐ろしい気がする。
そのうち「セックスはいいけど、恋愛なんて意味ないし」とか言い出しかねんな。
まして「カイロプラクティックなんて意味ないし」とか言われた日にゃあ、もう…。
カイロプラクティックの学生を見ていても、「コイツ、大丈夫かな…」と思わされることが少なくない。
カイロプラクターには変人率が高いことを差し引いても、かなり不安に感じさせる。
この私をしてそう思わせるのだから、相当なモノではないのか。
『財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すは上』
中国の諺であり、前・楽天イーグルス監督の野村克也氏も著書などで紹介している言葉である。
例えば、“師”と呼べるような人との出会い。
そして、そこから見知りする現実。
そこに想像力が加わることで開かれるであろう未来。
まずは人を遺せる、そんな人間になりたいと思う。
そのために、想像力は不可欠だ。
カイロプラクターには仕事はもちろんのこと、人をしっかりと遺してほしい。
そして、できれば、財も、ね。
そうでなければ、この先、ユメもチボーもないよ…。
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