先の話には続きがある。
コメントが残されていたのだ。
「私も昨日、同じようなことをブログに書いたばかりなんです」とある。
「よかったら見て下さい」と、リンクも貼ってあった。
せっかくなので飛んでみた。
ブログ主(女性)が整体に行った時のことが書かれていた。
もっとも、タイトルでは「整骨院」とあるのに、本文中は「整体の先生は~」と混同されている。
そのため、本当はどっちなのかは定かでない。
まあ、一般の人からすればそんなものだろう。
我々と違って、そこは大した問題ではないのだ。
ただ、最後まで読み進めていっても「カイロプラクティック」の“カ”の字も出てこない。
それなのに「同じようなこと」扱いを受けている。
そんな現実も知ってはいるけれども、カイロプラクターとしては切ない話だ。
よって、この先はカイロプラクティックの話ではないのかもしれない。
が、個人的にちょっと面白かったので、このまま展開させて頂くことにする。
[0回]
ブログ主は元々肩こりがひどかったらしい。
ある日、どうにもいかなくなって、近くの整骨院に飛び込んだ。
そこで言われたのが、このセリフ。
「首の第一骨が右に、第二骨が左にねじれてるね」
そう言われて気になったのか、翌日病院に行ってレントゲンを撮って診てもらった。
して、その結果は…。
「肩こりのひどいやつですね」
『骨は??』
「正常です」
『第一と第二は??』
「ねじれてませんよ。正常です」
『二度と整骨院には行きません!!』
「いいんじゃない。コリをほぐすのが目的ならね」
結局、注射と薬の処方のみで終わったらしい。
面白い。
何が面白いって、この一連の会話の流れがヒジョーに面白い。
ある意味、“整形外科あるある”の1つなのではないだろうか。
そもそも、整骨院での「ねじれる」とか「ずれる」って表現はどうかと思う。
我々からすれば、それらがせいぜいミリ単位の話だと解っている。
ところが、一般の人がこの表現で言われるとセンチメートル単位で考えてしまう。
これは明らかな説明不足で、不安をあおるだけの行為としか思えない。
それとも、まさかそれで通院を促すつもりだったとか…??
センチメートルでズレが生じてたら、それはもうオオゴトである。
そりゃぁ、整骨院よりも病院行くだろうよ。
ただ、決して「正常」ではないケースだと思うんだけどな…。
「ねじれ」かどうかは別として、C1とC2の不整列という整骨院の判断は信じたいと思う。
それでも、医者センセ的には「正常」範囲内ということだ。
西洋医学の概念では、骨は変形しても「ずれる」モノではないので、致し方ないところか。
あと、整骨院ってコリをほぐすところなのか??
知らんけどさ、「整骨院」ってだけに、やっぱり違うんじゃないの??
最初の方にも書いたが、こういうのってカイロプラクティックもきっと一緒くたにされてしまうのだろうな…。
医者センセからしても、そしてブログ主のような一般の人からしてもだ。
カイロプラクターであるならば、そうした現状を常に危機感と共に認識しておかなくてはならない。
「テキトー」な行為は、そのまま「やっぱりね」として受け入れられてしまうのだ。
自分の置かれているポジションを正確に認識せずに行う曖昧な行為は、即、致命傷になりかねない。
繰り返すが、前回を含めこれらはカイロプラクティックとは関係ないのかもしれない。
ただ、同様の経験をされている人もいるような気がするので、敢えて取り上げてみた。
こうした現状においてカイロプラクティックを認識してもらうには、とにかくカイロプラクティックをしっかりと行うこと。
「しっかりというのは、何もテクニックに限ったことではない。
サブラクセーション、検査の結果、今後の方針、通院の回数等をコンパクト且つ解りやすく説明する。
骨が「ずれる」にしてもミリ単位の話だと、きちんと伝えなくてはならない。
カイロプラクティックに対するイメージが曖昧であるのならば、むしろチャンスと捉えたい。
思い描かれていたイメージを払拭し、正しく認識してもらうこと。
それができるのは、もちろんカイロプラクターだけだ。
ちゃんとカイロプラクティックしなさい。
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