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今のご時世、分からないことがあればインターネットで即、検索。
iPhoneを筆頭としたスマートフォンの普及により、携帯での検索も手軽かつ簡単になった。
お陰で、歩きながらでさえ携帯を操作しているという、何とも気色悪い光景が日常のモノとなりつつある。

カイロプラクティックのオフィス探しも、検索すれば候補がズラズラと並ぶ。
SEO対策など、検索される側の私達もそれなりに必死で対策を講じている。

選択肢は数限りなく存在する。
その中で1つに決めるには、何かしらの決め手が必要となるはずだ。

カイロプラクティックに対して、利用者が求めているモノは何なのか。
その見極めは重要であると同時に、様々な葛藤をも生み出す。

まずは検索にかからなければ意味がない。
同じ検索されるのであれば、上位でかかるに越したことはない。
ならば、そのために使われるキーワードは多ければ多いほどいい。

そこに“整体”を含めるかどうか。
人によっては悩むかもしれないし、逆に全く悩まないかもしれない。
悩まないにしても、プライドがある人とない人とに分かれるだろう。

ちなみに、私は全く悩まないクチである。
プライドと引き換えにできるかってんだ。
まあ、つまらんプライドかもしれないがね…。

ところが、人によっては思いもよらないキーワードが存在するものである。

拍手[6回]

先日、変わった方が来訪してきた。
昼休みで換気の為に窓を開けたところ、その人は玄関の前に佇んでいたのである。
男性で、年齢は20代半ばといったところだろうか。

最初はカイロプラクティックとその治療に関する質問だった。
よくある話である。
やがて、自分の症状について語り始めた。
話を聞いていると、どうやらカイロプラクティックの範疇にありそうだ。

ところがである。
突然、変なことを口走り始めたのだ。

「何か、名前忘れましたけど、何とかテクニックっていう特別なベッドを使ってますか??」

特別なテーブルとなると、テクニックはある程度限られてくる。
思い浮かぶのはガンステッド、トンプソン・ドロップ、そしてコックスといったところか。

更に話を聞くと、「何とか」とはどうやらコックスのことらしい。
そのことを伝えると、今度はこう言いだした。

「ボクはコックスのテクニックじゃないとダメなんです!!」

正直、意味が分からない。
そもそも、「じゃないとダメ」とまで言うのなら、テクニックの名前くらい覚えておけよな…。

それはともかく、「じゃないとダメ」なのが本人の単なる思い込みであることだけは間違いない。
何でも、以前通っていたところがコックステーブルを使っていて、それで改善したのだという。

個人的に使用したことがないので、あまり定かではない。
が、コックステーブルはそこまで特殊性のあるテーブルではなかったような記憶がある。
少なくとも、コックステーブル「じゃないとダメ」なケースなど、そうはないのではないか??

念のために話を聞くと、腰痛持ちとのこと。
まあ、コックステーブルに拘るくらいだから、当然か。
しかし、それ以上の細かいことは話したがらない。

もう少し細かく話を聞かないと判断はできないにせよ、おそらくコックステーブル無しでも対応できそうな所見に思えた。
それでも本人は納得しない。
「コックステーブルは無いんですか??」

ウチにコックステーブルは無い。
その事実と共に、コックステーブルだけがカイロプラクティックの治療ではないことも伝えた。
実際、コックステーブルを使用しているオフィスはかなり限られてくるのではないだろうか。

それでも、何か納得のいかない顔を浮かべている。
ここまでくると、1つの疑問が当たり前のように浮かんでくる。

『あのー、それなら、前に行かれていたところに行った方がいいんじゃないですか??』
「ええ、そうなんですけど…」

何か言っていたが、聞きとれなかった。
思わず首をかしげたくなったその瞬間、彼が動いた。

「ちょっと、ベッドを見せてもらえませんか??」

そう言った刹那、靴を脱いで上がり込もうとしたのだ。
別にテーブルを見せるくらい大した問題ではないが、これまでの経緯から考えると、少々気味の悪い行為に思える。
なんとか力ずくで遠慮してもらった。

こっちはコックステーブルは無いと言っているのだ。
にもかかわらず、これ以上何を見たいと言うのか、理解できない。
それとも、こっちがウソをついてコックステーブルを隠しているとでも思ったのか。

「ボクはコックステーブルじゃないとダメなんです!!」
『なんでダメなんですか??』
「それは…」

当然の如く、根拠は無いのだ。
おそらく、施術者からそう言われたのを、そのまま鵜呑みにしているだけなのだろう。
にしても…である。

幸か不幸か、その日は予約が詰まっており、受け入れることはできなかった。
「スケジュールを見て、電話します」と言い、しぶしぶと去っていった。
何故しぶしぶなのか、今となっては永遠の謎である。

その後、彼からの電話は無い。
まあ、予想通りと言えばそれまでだが…。

彼はコックステーブルと巡り合うことができたのだろうか。
それとも、未だコックステーブルを求めて彷徨い歩いているのだろうか。

もしかしたら、今もどこかのオフィスの前に佇んでいるかもしれない。
そして、窓の隙間などから中の様子を窺っているかもしれない…。
ほら、オフィスの入り口に光る眼が…。


ま、実際は単なる同業者のスパイだったりするんだけどね。
何せ、こっちが口走った「ガンステッド」や「トンプソン」って単語を、次からは普通に澱みなく喋っていたのだから。
「ガンステッド」なんて、知らない人はそうそう言えないよ。

だとしたら、このブログも読まれているのかもしれないな…。

ふふ。
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無題
同業者ならちゃんと患者で来て、普通に質問すればいいのに…と(^^;;
masaさん / 2010/07/16(Fri) /
Re:無題
まあ、同業者だと確定した訳ではないので何とも言えませんが…。

今から思えば、たまたま目があってしまったが為の苦し紛れだったのかもしれません。
それにしても、いきなり上がり込んで来ようとしたのはビックリしましたけどね…。

真相は今も謎のままです。

コメントありがとうございました。
 (2010/07/20)
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