時代は流れ、私達の身の周りにある機器も日々進化を遂げている。
しかしながら、進化と退化は表裏一体。
進化に依存し過ぎることで、本来持ち合わせている能力を失いかねない。
最近はインターネットからありとあらゆる情報を入手できる。
当研究所の場所に関しても、以前は「(地図を)FAXしてください」という問い合わせがちょくちょくあった。
それが、いつの頃からか「インターネットで調べますから、大丈夫です」というのがほとんどである。
今では携帯でも検索できてしまうので、迷子になる方が難しかったりする。
加えて、車にもナビが当たり前のように搭載されているので、初めての土地でも安心して運転できる。
しかし、何事にも落とし穴があるものである。
[2回]
当研究所は最寄駅から徒歩2分のところにある。
駐車場は徒歩1分のところにあるパーキングと提携している。
アクセスとしては全く問題がない、と考えられる。
ところが、最近は車で来られる方が初回に遅刻されるケースが多くなった。
これについて、考えられる理由が2つある。
1つは、提携先の駐車場が事業を拡大したのか、近所に別のパーキングを同じ名称で新規開設してしまったこと。
これまでの有人駐車場に対し、新規はコインパーキング。
名称が同じだけに、間違えて駐車する人が少なくない。
係員の誘導が得られない上に、場所が2ブロックほど離れているため、極々近所で迷子になる人が多発している。
もっとも、最近は有人駐車場の誘導も怪しくなってきた。
駐車場は駅前の銀行とも提携をしており、ウチの区画とは区別されている。
が、その区別やシステムを理解できていないバイト君が混同してしまい、間違って誘導してしまうようだ。
うーむ、困ったもんだ。
それ以上に困ってしまう、2つ目の理由。
ナビに住所を入力して、直接乗り付けて来ようとする人が多いことである。
ナビでは分からないが、ウチの前の道はいわゆる「3m道路」である。
建築基準法改正により、道の入り口は4m以上に広くなっているが、ウチの前は未だ3mのまま。
駅前だけに自転車・バイクの違法駐車がそこに加わる。
事実、Googleのストリート・ビューもウチの前までは網羅していない。
ウチの前を含む100m前後の区分だけ除外されているのだ。
おそらく車両が入ってこられなかったのだろう。
賢明な判断である。
以上のことから、下手に車が入り込むと大変なことになる。
更に、周辺には一方通行の道が連なるため、地元以外の人からすると脱出の大きな妨げとなる。
脱出した後に、今度は駐車場探しとなる訳で、時間としてはかなりのロスとなる。
ここで駐車場を間違えた日にゃあ、もう…。
今、改めて確認して気付いたのだが、HPで使用している地図だと、提携先の駐車場の名前が出てこない。
そもそも名前の出る出ないにどのような基準があるのかが分からないので、対策の取りようがない。
となると、車のナビでも出てこない可能性があるということか…。
ウチの車にはナビもETCもついてないからな…。
言っては悪いが、結局はナビに対する過剰なる依存と、過信によるものではないだろうか。
電話予約時に駐車場の場所は説明しているのだが、どうやら話半分にも聞いていないように感じる。
これからは3m道路のことも言わないといけないのかな…。
そもそも、ナビは目的地が近付くと「目的地付近です」とか言って、勝手に自己完結しやがるのよね。
ウチの場合、おそらく3m道路の入り口付近で放置プレイが始まるんだろうな…。
自分の身に置き換えて考えてみると、なかなかどうして最悪だな…。
少なくとも、初回は電車・バスの利用がお勧めである。
小さな問題はいろいろ出てくるものだな…。
PR