何の気なしにテレビを見ていたら腰痛を扱った内容だった。
ある学生が野球の練習中に腰痛を覚え、最初は軽めだったものの後に生活もままならない程の痛みに襲われたという。
医者に診てもらっても出てくるのは「わかりません」の回答と薬のみ。
何人もの先生に診てもらっても結果は皆同じ。
それから5年もの歳月が流れ、ある腰痛専門の病院の存在を知る。
藁をもすがるような思いで尋ね、傷みの箇所を指で指示した途端、医師が一言
「原因が分かりました」
今までどの医者も「わからない」と言い5年もの歳月を苦しめられてきた腰痛の原因とは??
「原因は仙腸関節です!!」
マジかよ。
ふざけんなよ。
その程度の結論を得るのに何で5年もかかるんだよ??
[10回]
でもね、あんな番組の制作を許したカイロプラクティック業界に問題があるんだよ。
それだけ世間一般から認知されてないってこと。
当然、信用なんかされていようはずがない。
とか書いていたら、先のお題で触れたモデルさんの件が地上波で取り上げられていた。
私が情報を得た記事も紹介されていたが、そこから制作されたであろう再現ドラマの中身には不可解な部分もあった。
同じ記事発信でも、こうも話が変わってしまうのか…。
テレビである以上ある程度の脚色が入るのは仕方がないが、それでも所々に悪意を感じた。
まあ、先の雑誌記事と比べればかなりマシな内容ではあったが…。
何せ雑誌では、スラストによって血管がブチ切れたかのような書き方だったからな…。
それでも、苦痛にゆがむ表情に合わせて頸部の回旋を強調するテロップの出し方はどうなんかな。
それ以前に、あそこまで痛がってたら無理に動きをつけにはいかないと思うけどな…。
テレビでは大動脈解離が起こっていたことに触れていた。
事実だとすれば相当な痛みが出ていたはずである。
だとすれば、カイロプラクターとして適切な医療機関に連絡する義務を怠ったと言わざるを得ない。
通して見て、カイロプラクティックに良いイメージが湧かない構成になっていたように思う。
「そうなったらカイロにだって行くでしょ??」
MCの言葉が唯一の救いだったかもしれない。
先の仙腸関節の話も含め、それくらいに認識度の低いモノ、それがカイロプラクティックである。
まあ、良く言うなればウナギみたいなもの。
旨いウマいと言って食べるけど、その生態は謎に包まれたままだ。
カイロプラクティックも同じ。
足は運んでくるけど、カイロプラクターがどうやって育ってきたかなんてほとんど知られてない。
ここ数年はそれこそウナギ同様で、稚魚の数が激減している。
天然モノが存在しない分、将来的にはかなりの痛手となりそうな流れだ。
そこへカイロプラクターを名乗る輩が現れる。
わざわざカイロプラクターを名乗るくらいだからカイロプラクターだと信じても不思議ではない。
カイロプラクティックが認知されていない以上、判断の下しようがない。
ウナギだと信じて食べていれば、アナゴを出されてもウナギだと思って食するだろう。
ウナギを知らなければ気付きようがない。
「だったらオレはアナゴでいいや」という人が出てきたっておかしくはない。
だからこそ、まず求められるのがカイロプラクティックの確立だと思う。
認知だけでなく認識されなければ意味がないのだ。
それでもそこに焦点を定めるカイロプラクターはほんの一部しかいない。
ただ、そこにも小っちゃな利権事が見え見えだったりする。
よって全く以って共感が得られないままフェードアウト。
そんなこんなで、日本におけるカイロプラクティックの置かれている状況に変化は見られない。
それもここ数十年変わっていない。
現状からすれば、おそらくこの十数年先の変化は全く期待できない。
もちろん、様々な動きがあることは知っている。
ただ、浮世離れというか世間知らずというか、世の中のスピード感にはとんと無頓着なように思う。
指摘されてもピンとこないところが涙を誘うのだが、このテの涙はいい加減枯れつつある。
何だろう、この気色悪い感じ。
自分で自分の首を絞めておきながら助けを求めている。
好奇の目だけでなく、今のご時世動画に撮られてネットで晒されてしまうこと確実である。
きっかけ
ほころび
まずこれらを見つけないと。
モヤモヤはまだまだ続きそうだな…。
よし、楽しもう。
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