ここ数年のこの時期、個人的にはカイロプラクティック関連のイベントが目白押しとなっている。
もちろん、こんな私でもプライベートが多少なりとあるので、ブッキングすることも多々ある。
その時の気分にもよるが、カイロプラクティックに関しては優先順位が高い。
イベントそのものも重要だが、その後にあるであろう懇親会、いわゆる“飲み会”が楽しいわけだ。
セミナーというある種の緊張を含んだ空間から解き放たれたことも手伝ってか、弾けることが多い。
新たな出会いもあれば、交わされる会話の中から多くのことを気づき、また気づかされる。
そっちの方がはるかに勉強になる、そう思わされることも決して珍しくはない。
よく、何かにつけて「金がない」と言って不参加を決め込む人がいる。
確かに安くはないが、“元を取る”かどうかはその本人次第。
多くの場合は本人のやる気のなさに対する言い訳に過ぎない。
モッタイナイ…。
これは決して金だけの話ではない。
[5回]
以前も書いたかもしれないが、時間を経過した今改めて書くことにする。
イベントもそうだが、特に懇親会はその参加者によって左右されることが多い。
何というか、飲み会の“色”が明らかに違うのである。
JACの懇親会はやや盛り上がりに欠ける感がある。
半ばセミナーの延長のような話も少なくなく、盛り上がりこそしないがこれはこれで十分オモシロイ。
業界の話を熱く語り合うこともある。
私が参加しているからかもしれないが、意見のぶつかり合いも当然起こる。
現状が現状だけに明るくならないのは残念だが、その中身は非常に濃い。
一方、専門学校卒の先生方との飲み会は、言い方は悪いが何も考えていない明るさがある。
敢えて考えることを避けている、といった人も少なくはないのだろう。
こと業界に関しては考えたところでどうにもならない、そんな感じだろうか。
そうしてカイロプラクティックの各団体がセミナーを開催し、関係者が参加する。
魅力的な内容のモノもあり、許されるのであれば可能な限り参加したいと思う。
しかしながら、経済的な問題がそうした欲求を阻む。
会員であれば安いが、一般価格の設定が5万円前後というのも珍しくはない。
それが月に2~3回ともなってしまえば、さすがに無理がある。
非会員というだけで、せっかくの機会を逸してしまいかねないこの現状。
あまりにもモッタイナイと思うのは私だけなのか??
日本にカイロプラクティックの団体がいくつあるのかは定かでないが、結構あるらしい。
大体、それほどまでの数があるというのもオカシな話なわけで…。
纏まればいいだけのコトなのに、これだけは何十年経っても変わらない。
何故ここまで噛み合わないというか、相容れないのだろうか。
思うに、その根底にそれぞれの感情が深く根付いているのではないか。
だとすると、感情論だけに論理性に欠け、その説得力も弱い。
説得力が弱いからこそ、相手の心情に訴えかけるしかない。
それ以外の術がないからだ。
そもそも、感情論でモノを言う人は問題を解決をしようという頭がない。
最初こそ論理立てて考えを進めていくのだが、最後の最後になって感情があらゆる論理をすっ飛ばす。
結果良ければ全て良しというか、そこに至るまでの経過などどうでもいいのである。
別に理論側も感情論による結論が理解できてないわけではない。
というより、むしろ十二分に解っている。
解った上で、筋道を立てようとしているだけだ。
というのも、感情論だけで物事が進めば、それに越したことはないのである。
進まないからルールができる。
それが社会というモノだろう(たぶんね)。
ところが、感情的な人は少しでも否定されると全てを否定されたと思い込む傾向が強いようだ。
途中で論理をすっ飛ばしているから、一部の否定には対応できないのかもしれない。
ある意味、感情論というのは我を通しているだけとも受け取れる。
その上で好き勝手なことをやるから反感を買う。
あまりにも埒が明かない現状にイライラし、終いには理論側までもが感情的に訴えだす。
こうなるともう話にすらならない。
日本のカイロプラクティック業界において、これまでJACは様々なアクションを起こしてきた。
国際基準だのWHO基準だの、コトの進め方は実に理論的だ。
それに対し、他の団体も対抗策と言わんばかりの行動を起こす。
ただ、残念ながらその殆どが感情的に立ち上げられたモノだったりする。
感情が高ぶっている内はいいが、治まるのに合わせるかのように自然消滅していく。
JACがコトを起こせば興奮する。
勢いに任せて、取りあえず対抗策を打ち出し、やがて形骸化する。
その繰り返しだ。
学習能力がない、と言ってしまえばそれまでのこと。
もっとも、感情の赴くままの行動なので、学習の仕様がないとも言えよう。
自分の感情に悪酔いしているからなのか、その記憶さえ無いのかもしれない。
それならそれで、いっそJACが無視できないくらいのアクションを起こしてもらいたい。
場当たり的な政策によってもたらされる効果は、文字通りその場限りのモノとなる。
それだけは学習しておいた方がいいだろう。
マイナスな意見に目を配る時間があったら、プラスの方向でモノを考える方が絶対イイ。
マイナス面を掴みあっての足の引っ張り合いは、それこそマイナス方向にしか進まないのだ。
日本のカイロプラクティック業界には、どうやら「自分たち以外は認めない」という風潮が根強くあるようだ。
「自分たちだけは特別」というか、なんかそんな感じ。
カイロプラクティックの知名度の低さを逆手に取ったつもりなのか、レアさに酔っている感さえある。
それこそ、悪酔いだ。
やはり、物事に否定から入る人からは本気度が感じられない。
そんなつもりはないとしても、そう受け取られてしまえばそれまでだ。
正直、トップがJACだろうが他の誰かだろうが、どうでもいいんだよ。
ちゃんとプラス方向に導いて前進さえさせてくれれば、それでいい。
誰にも知られていないにもかかわらず、その狭い頂上で精一杯ふんぞり返るお山の大将。
それで満足できるなんて、目出てぇよな。
満足しきって、お山の整備は「自分の仕事じゃない」とばかりに興味さえ示さない。
お山を大きくしようという発想はないらしく、“てっぺん”にいる自分が大好きなのだろう。
まあ、“てっぺん”でふんぞり返って黙っていてくれるのなら、却って好都合とも言えよう。
ホンキで動くのであれば、今が好機なのかもしれない。
ホンキ、ならね。
さあ、どうするよ??
ホンキのカイロプラクターさんよ??
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